寒さにじっと耐えて冬はあまり動きを見せなかった多肉植物たち。
春はいよいよ生長スイッチが入り、大きく動き出す季節となります。
苗の中心が緑色に変化してきたら生長スイッチが入った合図♪
紅葉は徐々に冷めていきますが、春は苗がふっくらと大きく生長し始めたり子株が増えたりととても楽しい季節になります。
過酷な夏が控えているので、この時期にしっかり強い苗に生長させておきたいです。
ということで、今回は多肉植物の春の育て方についてご紹介していきます。
春は多肉植物にとって、一回り大きく成長し暑さや害虫にも負けない丈夫な体を手に入れる絶好のチャンスです。
その成長をしっかりサポートできるように、水やりや置き場所、そして春にやっておきたいお手入れについて詳しくご紹介していきます。
多肉植物を育て始めてから、初めての春を迎えるという方はぜひ参考にしてみてください。
多肉植物を元気にしてぐんぐん生長させてあげましょう♪
春の水やりはたっぷりとあげる
春の多肉植物は生長期に入るためぐんぐん水を吸います。
冬の間は少量にしていた水やりも、最低気温が10℃を越えるようであれば、鉢底から水が流れ出るくらいしっかりたっぷりと与えて大丈夫です。
しっかりたっぷり与えることで徐々に大きく成長してくれます
そして、水やり後は土をしっかり乾かすことが大事です。
根は水を求めて伸びていくので、土が乾いている時に伸びて成長します。
この、根を成長させて土の中をしっかり張らせることが、苗自体を大きく強く成長させることに繋がっていきます。
水やり後に土をしっかり乾かすためにも水やり頻度には注意しましょう。
春の水やりは、鉢の中までしっかり乾いてから3日後、または苗を触って柔らかくなった時に、鉢底から流れ出るくらいたっぷりあげましょう
鉢を持ってみて軽いと感じたら土は乾いています。
そこから3日ほど経ってから水やりをするのがベストです。
鉢の重さで乾きが判断できるように、水やり直後の鉢を持ってその重さを覚えておきましょう。
また、気温が高い時間帯に水やりをすると、あげた水がお湯のように熱くなってしまい根や葉にダメージを与えてしまうことがあります。
春でも気温が高い場合は昼間の水やりを控えて、夕方以降の気温が下がったタイミングで水やりを行うと安心です。
水道の水ではなく雨水で水やりをすると葉がプリプリになって苗自体が元気になる事があります。たっぷり水をあげられるこの時期に、一日雨ざらしにして天然ミネラルたっぷりの雨水を吸わせるのもおすすめです。
※何日も雨ざらしにしないように注意!
日光がたくさん当たる場所に置こう!
どの季節でも、多肉植物は日光がたくさん当たる場所に置くことが基本ですが、春は特にたくさん日光浴をさせておきたい季節になります。
成長期にたくさん日光に当て光合成を盛んに行うことで大きく強い苗に成長していきます。
できれば一日中日光が当たる場所に、少なくとも5時間以上の日光浴は欲しいところです。
曇りの日が続いても、晴れた日にまた日光浴させれば大丈夫♪
ただし、GW辺りから強すぎる直射日光に注意していきましょう。
突然の強い直射日光によって葉焼けを起こすことがあります。
焦げは突然始まります(笑)
まだ遮光する程の日光ではなくても、いつでも遮光できるようにGW辺りから準備をしておくと良いです。
遮光シートはホームセンターやネット通販、100均などでも販売されています。
▼葉焼けについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています
≫焦げても復活できる!多肉植物の葉焼け被害と対処法
肥料でしっかり栄養補給を!
肥料を与えることで多肉植物に栄養補給することができ、苗の生長をサポートをしてくれる働きがあります。
必ずしも必要というわけではありませんが、生長期に与えることで苗が健康的に大きく育つ後押しをしてくれます。
私は小さい苗に使うことが多いです
そして使ってみて個人的に感じたことですが、夏に枯れにくくなる印象があります。
あくまでも私の感想ですが強い苗に生長していると実感しています。
肥料は主に固形肥料と液体肥料(液肥)があり、規定よりやや薄めの液肥を水やりの時に与えるか、固形の緩効性肥料の粒を土の上に置いて使います。
個人的には液肥より緩効性肥料がおすすめです。
液肥は素早く効くので、上手く使わないと葉が伸びたり徒長して形が崩れてしまうことがあります。
緩効性肥料はゆっくり効くので、様子を見ながら与えることができ使いやすいです。
冬の紅葉期に苗に肥料が残っているとあまり紅葉しないので、秋前には肥料が切れるように使うのがポイント!
私が使っている緩効性肥料はこちらのIBのチカラ。
ゆっくり効いて1ヶ月で効果が切れるようですが、多肉植物の水やりは頻度が少ないので、もう少し効果が持続しているような印象です。
春にやっておくべきこと
植え替え
春は植え替えシーズンになります。
古くなった土を取りかえて根を整理することで生長が促進されるので、暖かくなってきたら植え替えをスタートさせていきましょう。
植え替えをするとやはり苗が目に見えて生長しているのが分かります。
年に一度は古い根を取り除いて、鉢内を清潔にしてあげることが大切だと感じています。
根を落とす場合は、夏前にはしっかり根が張るようになるべく早めに植え替えするのがおすすめです
我が家は神奈川県ですが、植え替えは2月の終わりから始めて4月中には終わらせるようにしています。
夏にはしっかり根を張らせて暑さに耐えられる株にしておきたいので、遅くてもGW前には終わらせ、夏にはしっかりと根が張っている状態を目指しています。
まだ持っている苗が少ない場合は3月~4月頃に、苗が多い場合は2月の終わり頃から植え替え始めると良いと思います。
害虫対策
多肉植物は、暖かい時期になると害虫被害が増え始めます。
主に見られる害虫が、多肉植物の二大天敵であるハダニとカイガラムシです。
最悪の場合枯れてしまうこともあるので、これらの被害に遭わないように植え替えの際に必ずオルトランDXなどの害虫予防効果のある薬剤を混ぜるようにしましょう。
オルトランには赤と青のパッケージがありますが、多肉植物には青のパッケージを使いましょう。
カイガラムシに効果があるのは青のパッケージの方です!
土に混ぜたりパラパラと表面に乗せるだけでも効果があります。
枯葉取り
これから暑くなり蒸れが気になる季節になってきますが、多肉植物にとって蒸れやすい状態はあまり好ましくありません。
そしてこの蒸れやすい状態を手助けしてしまうのが、放置した枯葉なんです。
多肉植物は通常下葉から枯れていきますが、この枯葉を放置してしまうと苗と土の接地面が蒸れやすくなり、健康な葉が腐るなどのトラブルが起きやすくなります。
風通しが悪くなって土の乾きも遅くなっちゃう・・・
また、枯葉周りにカビが繁殖し、苗にもそのカビが移ると臭ってしまう原因にもなります。
カビの繁殖や虫予防のためにも、梅雨入り前までには枯葉取りをしてきれいにしておくことをおすすめします。
このようにピンセットで取ったり、植え替えの時にカリカリになった下葉をキレイに取り除いていきます。
葉先だけが枯れていて、途中までは葉に水分があるような場合はまだ取らなくても大丈夫です。
完全にカリカリになってから取り除きましょう。
花芽の処理
まだ寒い時期からニョキニョキと伸びてくる花芽。
多肉植物の花はとても可愛いのでたくさん咲かせたいところですが、実は苗にとってはかなりの負担になってしまうんです。
花を咲かせると苗が弱ってしまうことも・・・
交配して種を作る場合はそのまま咲かせても良いのですが、特にその予定がない場合は花が咲く前に切ることをおすすめします。
切る時は、枯れた時に手でつまんで抜けるように、少し茎を長めに残して切るのがコツです。
また、花芽の茎に付いている葉は葉挿しに使うことができるので、大きめの葉が取れた時は葉挿しに使って苗を増やしてみましょう。
土を入れたポットに葉の先端だけを挿しておけばそのうち根と芽が出てきます。
▼葉挿しのやり方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています
≫多肉植物を増やそう!初めてでもできる葉挿しの仕方を徹底解説
苗に残った花芽の茎は、完全にカリカリに枯れてから引っ張ると簡単に抜くことができます。
このくらいカリカリに枯れていると取りやすいです。
まだ完全に枯れていないのに引っ張ると途中で切れて失敗することがあるので注意しましょう。
カットした花芽は捨てずに花瓶などに挿して飾っておくとしばらく花を楽しむことができますよ♪
まとめ
ということで、今回は多肉植物の春の育て方についてご紹介しました。
春は多肉たちが大きく動き出す季節です。
水やりをした分大きくなり、小さな子株が下から顔をのぞかせたりと嬉しい発見も多く見られます。
また、葉挿しや胴切りで苗を増やすチャンスでもあります。
大切な苗はこの時期に増やして保険株を作っておくことをおすすめします。
春はとにかく成長を楽しみましょう♪
そして、これからやってくる過酷な夏に備えてしっかり準備していきましょう!
▼ポチっと応援お願いします!
にほんブログ村
コメント