春に挿した葉挿しからたくさん芽が出て、順調に大きくなっている姿を見せてくれています。

しかし、これから迎える暑い季節に葉挿しを行うことはあまりおすすめできません。
夏の葉挿しは傷みやすい傾向にあるからです。
年間を通して見ても、夏に葉を挿した場合傷んでダメになってしまう数が他の季節よりも断然多いと感じています。

それでも大切な苗から葉っぱが取れたら葉挿しをして増やしたいと思いますよね
そこで今回は、夏に葉挿しをする際の注意点と傷めないためのコツについてご紹介します。
100%大丈夫!とは言えませんが、少しでも夏の葉挿しの成功率を上げるために、私が実際にやってみて効果的だったと思うコツについて解説していきます。
ぜひ、これから葉挿しを行う際の参考にしてみて下さい。
なぜ腐る?夏の葉挿しが傷みやすい原因
夏の葉挿しはなぜ傷みやすいのか?
まずはその原因について探ります。
蒸れてしまった
葉にたくさんの水分を含んだ多肉植物は非常に蒸れに弱いです。
特に高温多湿な夏の気候では蒸れて葉が腐ってしまうことがどうしても増えてしまいます。
まだたくさんの水を吸えない葉挿しにたっぷりの水やりをしてしまうと、なかなか土が乾かずに蒸れてダメになってしまうことも多いです。

蒸れるとこのように葉がブヨブヨになってしまい葉挿しは失敗します。
直射日光に当たっている
基本的に葉挿しは日陰に置くのが原則です。
葉っぱ1枚の状態や、発芽したばかりの小さな芽では直射日光は強すぎます。

夏の強烈な日差しに当ててしまった場合は、あっという間に葉が傷んで枯れてしまうことも少なくありません。
害虫の被害に遭っている
葉を取る前から害虫の被害に遭っていた場合は葉挿しをしても根や芽が出ないことが多いです。

害虫を駆除して苗が元気な状態なら綺麗な葉を取って葉挿しすることはできますが、ダメージを受けてしまった葉では発芽発根の可能性は低くなります。
大敵は蒸れ!夏の葉挿しを傷みにくくするコツ
夏の葉挿しが傷んでしまう原因は色々ありますが、何といっても一番の原因は蒸れてしまうことです。
蒸れを回避するだけで葉挿しの成功率はグンと上がります。

蒸れを回避するコツについて解説していきます!
根がない状態で水を与えない
土に葉を挿して、すぐに水やりを開始したら腐ってしまった・・・
そんな場合は根が出るまでは水やりをストップしてみましょう。
発根を促進させるために少量の水やりは有効なのですが、その反面湿度を与えることで蒸れのリスクをアップさせてしまいます。
まだ根も出てないのに腐ってしまう・・・そのような場合は発根よりも蒸れを回避する為に水やりはしないようにしましょう。

気温が高い時期は発根が早いので、根を誘う水やりをしなくても根は出てきます
ちなみに私のおすすめは「根が出てきてから土に挿す」です。

土に挿して発根を待つのも放置して待つのも一緒です。
それなら発根してから土に挿したほうが水やり開始のタイミングが分かりやすいし、無駄に葉を腐らせてしまうこともありません。

私はこのようなフードパックに入れて根が出るのを待っています。

蓋をすると、ただポンと葉を転がしておくよりも適度に湿度が保たれて発根が早くなるような気がします。
置き場所は屋内か日陰です。
少量頻回の水やりを徹底する
根が出たら水やりを開始しますが、そこで重要になるのが水の量です。
まだ出てきたばかりの根は短くて量も少ないため、多くの水は必要ありません。
たくさんの水を与えてしまうと土が湿った時間が長くなり、その分葉挿しが腐ってしまうリスクも高くなります。
根が出てきたばかりの時点では水の量は根に届く分だけの少量でOKです。
葉を軽く前後に揺らしてみて、抵抗を感じるようであれば根が生えています
なかなか根の量まで想像つきにくいと思いますが、翌日には乾いてしまうくらいの水の量で大丈夫です。

その分水やりは頻回に行います。
夏の葉挿しを腐らせてしまうかどうかは水やりが重要なポイントになるので、少量頻回を徹底するようにしましょう。
風通しの良い場所に置く
水やりを開始したら重要になってくるのがその置き場所です。
通常、葉挿しは日の当たらない風通しの良い場所に置くのが基本ですが、この「風通しの良い場所」がとても重要になってきます。

ここは我が家の葉挿し置き場の一角ですが、周りに風を遮るものが多く、更に上にトレーを置いてしまっているので湿気がこもりやすい状態です。
置き場所問題で仕方なく置いているのですが・・・やはり葉挿しの成功率が低く葉を腐らせてしまうことが多いです。
特にここ↓

風通りが一番悪くジメッとするような場所なので、このトレーの葉挿し成功率はかなり悪いです。


他のトレーに比べて腐ってしまった葉が目立ちます。
やはり、葉挿しの置き場所として風通しの良し悪しがかなり影響することを実感します。
一方、ほぼほぼ腐らせることがない置き場所もあります。

こちらは棚上部にハンギングしている場所です。
日光を避けるために上にはトレーを置いていますが、横からも下からも風を受けられるようになっているので風通しはとても良い状態です。


もちろん100%成功するわけではありませんが、先ほどのトレーと比べるとかなりの好成績です。
このように、2つの置き場所を比較してみると葉挿しをどのような場所に置くかははかなり重要だということが分かります。
置き場所に余裕があるなら、日が当たらず遮るものがないような風通しの良い場所に置くのが一番です。

地面から離れているとなお良いかも!
葉挿しの量が増えてくるとなかなか置き場所探しも難しくなりますが、水やりに気を付けているのにどうしても腐りやすいようなときは、現在の置き場所を見直してみると良いと思います。
どうしても風通しの良い場所がない場合は、屋外用のサーキュレーターなどを設置するのも良いですね!
まとめ
ということで今回は、夏に葉挿しをする際の注意点と傷めないためのコツについてご紹介しました。
夏の葉挿しは少々難しい点もありますが、全くできないというわけではないので葉っぱが取れたらとりあえず土に挿してみましょう。
夏の葉挿しはとにかく蒸れとの闘いになりますが、水やりに注意してできるだけ風通しの良い場所に置くだけで成功率はグンと上がります。
ですが、どうしても葉が腐ってしまうような場合は秋まで待つことをおすすめします。

秋の方が断然成功率は上がりますよ!
すでに育てている葉挿したちは、今回ご紹介したように水やりや風通しに気を付けながら引き続き成長を見守りましょう。
夏は休眠期と言われる多肉植物ですが、実は夏の葉挿しの成長スピードはとても速いです!
腐ってしまってがっかりすることもあると思いますが、グングン成長していく姿を見ながらぜひ多肉植物を育てる楽しさを味わってほしいと思います♪
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