【多肉植物】花芽が出たらどうする?切った方が良い理由と切り方のポイント

季節ごとの管理・育て方
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多肉植物は時期になるとニョキニョキと花芽を上げてきます。

春に伸びてくる多肉植物の花芽
▲ジャーマンシャンペーンの花芽
セダムの花芽
▲セダムの花芽
マッコスの花芽
▲マッコスの花芽

品種によって色や形は変わりますが、とても可愛らしい花を咲かせてくれます。

スワベオレンスの花芽
▲スワベオレンスの花芽
小さく可愛い花
▲ブロウメアナの花芽

蕾もとっても可愛いです。

エケベリアの花の蕾

こんなに可愛いならたくさん咲かせてお花を楽しみたいところですが、花芽が上がってきたら花が咲く前にカットするのが基本とされています。

さくら
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花を咲かせない方が良い理由があるんです

今回は、花芽が上がってきたときの対処法や花芽の役割、カットするときのポイントについてご紹介していきます。

これから春に向けてどんどん上がってくる花芽。

花芽は苗を増やすチャンスでもあるので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

さくら
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このブログを書いてる人

神奈川県在住。
自宅の小さな庭で、エケベリアを中心に多肉植物1000苗以上を育てています。
ムチムチ系が好き♡
このブログでは、多肉初心者さんに向けて多肉植物の育て方や育てる楽しさをお伝えしていきます。

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エケベリアの多くはスズランのような可憐な花を咲かせます。

スズランに似たエケベリアの花

とても可愛い花芽ですが、ただ咲くだけでなく花芽は大切な役割を持っています。

それは新たな個体を生み出すこと、すなわち「増やす」という役割です。

自然界の植物は受粉することで新しい個体を生み出します。

多肉植物も受粉によって種を作り、種から生まれた実生苗が育つことで新たな株を増やすことができます。

実生とは

種から育てた苗のこと。多肉植物の実生には自家受粉や交配がある。

さくら
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好きな品種同士で交配して種を作れば、自分好みの実生苗を作ることができます

また、花芽に付いている葉も葉挿しに使えるので、実生しない場合でも葉挿しで増やすチャンスがあります。

花芽が上がってきたら当然花を咲かせたいと思うし、花芽が新たな株を増やすチャンスになるなら、切らずに大事に育てたいと思いますよね。

さくら
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しかしそこには一つのデメリットがあります。。。

花芽を切らずに花を咲かせてしまうと、開花や種作りで体力を消耗することで苗自体に大きな負担がかかり、場合によっては枯れてしまう場合があるんです。

特に、小さな苗やまだ根が張っていないような苗は要注意です。

花芽が出てきた根のない苗
▲根が生えていないカット苗から花芽が・・・

そのまま花芽を成長させてしまうとどんどん体力を消耗して弱ってしまう可能性があります。

このようなことからも、実生しない場合は花芽が上がってきたら花が咲く前にカットしておくことをおすすめします。

私は実生しないので、花芽が上がってきたら早めにカットしています。

一本くらい花を見てからカットすることもありますが、小さい苗の場合は咲く前に早めにカットするようにしています。

もちろん、実生にチャレンジする場合はカットしなくて大丈夫です。

実生する場合は体力のありそうな大きい株を選び、咲かせる花芽を1本残して他の花芽は切るようにしましょう。

切った花芽は水を入れた花瓶に挿しておけば切り花として楽しめます。

また、土に挿して根付くとまれに子株を出すこともあります。

土に挿した花芽から出た新芽
▲数本挿しておいた花芽から出た子株

こうして花芽を切った場合でも葉挿しや挿し木で増やすことが可能なのでぜひチャレンジしてみて下さい。

伸びてきた花芽を切る時のポイントは「子株と見分ける」「切るタイミング」「切る場所」です。

さくら
さくら

それぞれ解説していきます!

「花芽が出てきた!」と思ってたら、実はそれは花芽ではなく子株だったということがよくあります。

先端に蕾のようなものが見えればすぐに花芽だと気付くことができますが、一見子株なのか花芽なのか判断しにくい品種もあります。

クラバツムの花芽

こちらのクラバツムも子株なのか花芽なのか分かりませんでしたが、この後ニョキニョキと伸びてきて花を咲かせたので、そこでようやく花芽だったと判断できました。

一般的に子株は一番外側から出てくることが多いですが、葉と葉の間から出てくることもあり、絶対的な判断基準というのはないように思います。

このように子株なのか花芽なのか判断が難しい場合もありますが、一刻も早く切らなければならないということもないので、花芽だと分かるまでは様子見で良いと思います。

花芽は伸びてきたらすぐに切っても良いのですが、ある程度伸びてきて花が咲く手間で切るのがベストだと思います。

まず、花が咲く前に切る理由としては苗の体力を奪わないようにするためです。

先程も触れたように、花を咲かせることは苗にとってかなりのエネルギーを使います。

苗を弱らせないためにも咲く前にカットして、花芽に使っていたエネルギーを苗の成長に向かわせてあげると良いと思います。

そしてもう一つ、ある程度伸びてから切る理由としては、花芽についている葉っぱを成長させて葉挿しに使うためです。

葉が大きく成長した花芽

花芽に付いている葉っぱも品種によってはここまで大きくなります。

花芽を伸ばせばたくさん葉が取れますし、葉が大きくなれば葉挿しの成功率もグッと上がります。

花芽についていた葉っぱ

品種にもよりますが、このくらい成長した葉なら葉挿しに充分使えます。

花芽に付いている葉は簡単に茎から取れるので、その分苗から取るよりも成功率が上がるかもしれません。

花芽を切るときは清潔なはさみを使ってカットします。

切る位置は、根元から5センチ程度上のほうを切るようにします。

花芽をはさみで切る
さくら
さくら

手でつまめる程度の長さを残して切るようにしよう!

何故長さを残して切るのかというと、花芽はいづれ枯れた時に抜く必要があります。

その時に手でつまめる長さがないときれいに抜くことができません。

長さを残してカットした花芽

このくらい残して切ると、花芽が枯れた時に簡単に抜くことができます。

花芽をカットしてしばらくすると、残った花芽はカリカリに枯れていきます。

枯れた花芽の茎

根元の方までしっかり水分が抜けていたら、上に引っ張るようにして花芽を抜きます。

さくら
さくら

キュッっと良い音がして気持ち良く抜けたら成功です♪

花芽は完全に枯れてから抜くこと!

もしも、途中で切れてしまったり抜いた跡が傷になっているような場合は抜くのが早すぎたかもしれません。

苗に傷跡が残ってしまった場合は、そこから雑菌が入ってしまうことがあるので、ベニカスプレーなどの殺菌剤を吹きかけてしっかり消毒するようにしましょう。

うまく取れたと思っていても、花芽のあった部分は周りの葉がジュレたりと少し傷みやすい印象です。

花芽を抜くときはカリカリになるまで待ち、取った後は必ず傷がないかを確認しておくと安心です。

ということで今回は、花芽が上がってきたときの対処法や花芽の役割、カットの仕方についてご紹介しました。

せっかく咲きそうな花芽をカットするのは何だかもったいない気もしますが、これから春の成長期に向けてエネルギーを温存しておくためにもカットしておく方が安心です。

さくら
さくら

カットした花芽は花瓶に挿して飾ると可愛いですよ♪

どうしても花が見てみたい!という時は、大きめのしっかりした苗なら1本だけ咲かせてみても大丈夫だと思います。

そしていつか実生にチャレンジして、自分好みの苗をたくさん増やしてみるのも楽しいかもしれませんね♪





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