春秋に迎える多肉植物の成長期、この時期によくみられる現象として「でべそ」があります。
どのような状態がでべそかというと・・・

このように、苗の中心がロケットのように飛び出してきてしまう現象のことをいいます。
春の成長期を迎えた現在、今まさにこんなでべそ状態に困惑している方も多いかもしれませんね。
今回は、でべそになってしまった原因と対策、そしてでべそになってしまった苗の対処法についてご紹介していきます。
でべそになる原因は水やりと日光不足にある
でべそは主に以下のようなことが原因で起こります。
多肉植物はゆっくりと時間をかけて成長していきますが、成長期に入ると水を与えた分だけグングンと成長していきます。
この成長期のタイミングで頻回に水を与えすぎてしまうと一気に成長し、中心がでべそのように飛び出た姿になってしまうことがあるんです。

多肉植物は中心から葉を展開していくので一気に成長すると中心が飛び出ます
水の与えすぎだけでなく肥料を使った場合でもこのようなでべそになることがあります。
また、水やりは今まで通りのペースなのになぜかでべそになってしまった!という場合は、日光不足がでべその原因になっていることがあります。
春はたっぷりの水やりをしていると思いますが、たっぷり与えた後に曇りや雨の日が何日も続くと葉が長くなりやすくなります。
このように「でべそ」とは、土が何日も濡れていたり、肥料の効きすぎや日光不足などの影響で成長スピードのバランスが崩れたときに起こりやすいです。
でべそになっても特に問題はないですが、少し残念な見た目になってしまうのでできれば避けておきたい現象にはなります。。。
でべそを防ぐには水やりのタイミングが大事!
でべそを防ぐには一気に成長させないこと、つまり水の与えすぎに注意することが大切です。
もしでべそになってしまったら、今までの水やりペースを見直してしっかり土が乾く時間を作るようにしてみましょう。

もっと乾きやすい土に変えてあげるのもいいかも!
1回の水やりで何日も土が乾かないような場合は土の排水性が悪いかもしれません。
これから蒸し暑い夏を迎えた時に蒸れてしまうリスクもあるので、もっと排水性の良い土に植え替えるのも有効だと思います。
▼土についてはこちらの記事も参考にしてみて下さい
≫多肉植物の土は何が良い?初心者さんにおすすめする市販の多肉植物専用の土
≫【多肉植物】春の植え替えにはどんな土を使う?土の配合と選び方
そして、水やり後はしっかり日光に当てることも大切です。
私自身、水やり後に雨の日が何日も続いて葉が伸びてしまったという経験が何度もあります。
水やりのタイミングは、とにかく天気の週間予報をチェックすることが大事です。

理想は水やり後に3日以上は晴れが続くこと!
少しくらい葉が柔らかくてもすぐに枯れたりしないので、雨予報が続いていたらしばらくは水やりを控えるようにしましょう。
タイミングを見極めて、できるだけこの先晴れの日が続くタイミングで水やりするのがおすすめです。
どうしても葉がフニャフニャで気になる!という場合は、たっぷり水をあげずにすぐ乾く程度の水やりにしておくと安心です。
でべそが気になる時は胴切りがおすすめ
我が家の多肉たちも成長スイッチが入り、よく見ると中心がやけに飛び出ている苗がいくつかありました。

本来は中心から少しずつ葉が展開してくるはずが山のような形になっているルビーティント。

成長スイッチが入った緑の葉がボンッと長くなってしまった恋心。

こちらも山のように中心が飛び出ていますね。

そして完全にでべそになっている星星という品種。
こちらは見た目が気になるので手を加えて可愛くしたいと思います。
でべそになってしまった苗を可愛くするには、下の葉を取るか胴切りすることをおすすめします。

胴切りとは茎を途中で切って株を二つに分けること
今回はこちらを胴切りして可愛くしていきます。

胴切りはハサミかテグスを使って切りますが、今回はテグスを使って切っていきます。

切る場所は、切った後に上の部分が可愛くなるような場所を狙いますが、あまり上の方を切ってしまうと苗がバラバラになってしまうことがあるので、今回はこの辺りで切ってみようと思います。

切りたい場所にテグスをしっかり巻き付けて一気に引っ張ります。

きれいに切れました。

切った上の部分は少し下の葉を取りました。
土の上に置いたらこんな感じに。
でべそ状態よりは可愛くなりましたね。
取った葉は葉挿しに使えるし、切った下の部分からも新芽が出てくると思うのでたくさん増やすことができそうです。

でべそになったら増やすチャンスかもしれませんね!
▼胴切りの詳しいやり方やその後の管理についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
まとめ
ということで今回は、多肉植物がでべそになる理由や対処法についてご紹介しました。
でべそになる事自体は別に病気ではないので、気にならなければそのまま放置でも構わないと思います。
しかし、どうしても形が気になるという方も多いと思うので、でべその予防法や対処法についてぜひ参考にしていただければと思います。
また、でべそにならないように気を付けていても、どうしてもでべそになりやすい品種もあります。
- レッドベルベッド
- ギルバのバラ
- アメイジンググレイス など
でべそになりやすい品種はどうしてそうなってしまうのか正直分かりません。。。
でも、いつの間にか元に戻ることがとても多いのでそのまま放置していても良いと思います。

もちろん切っても大丈夫♪
でべそはちょっと残念な姿ではありますが成長モードに突入した合図でもあります。
きれいだった紅葉は徐々に冷めていきますが、これからどんどん大きくなる多肉たちの成長を見守りながら多肉事を楽しんでいきましょう♪
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