夏を乗り越え成長期到来!多肉植物の秋の育て方

季節ごとの管理・育て方
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過酷な夏を乗り越えて、いよいよ多肉シーズンといわれる秋がやってきます。

多肉植物にとっても、育てる私たちにとっても待ちわびた季節となりますね。

「夏に多くの苗が枯れてしまった・・・」なんて気を落としている方も多いと思いますが、その分秋にたくさん増やしたり、控えていた植え替えなどのお世話が存分に楽しめるようになります。

また、いよいよ紅葉シーズンに突入し、今まで緑一色だった多肉たちが驚くほど大変身します!

さくら
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とにかく秋は楽しいことがいっぱい♪

ということで今回は、成長期である秋の多肉植物の育て方についてご紹介します。

この記事で分かること
  • 秋の水やりや日光について
  • 秋にやっておきたい「葉挿し」「植え替えに」について
  • 秋に起こりやすい「葉焼け」「害虫被害」の予防方法
  • 紅葉させるために必要な管理方法

水やりなどの基本的なお世話に加えて、秋にしておきたいお世話や注意しておきたいことなど、多肉植物を育てて初めて秋を迎える方にも分かりやすくご紹介していきますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

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多肉植物は、季節の移り変わりに合わせて管理方法も変えていきます。

秋の水やりの仕方、そして置き場所や日光の当て方について解説していきます。

夏は蒸れを予防するために控えめの水やりでしたが、気温が下がり始めたらたっぷりの水やりに切り替えていきます。

さくら
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鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりのお水を与えよう!

たっぷりの水やりをした多肉植物

ポイントは、今まで通りしっかり土が乾いてから水やりをすることです。

乾ききっていないのに水やりをしてしまうと蒸れや徒長の原因になってしまいます。

▼水をやりすぎてはいけない理由ついてはこちらの記事で詳しく解説しています
≫多肉植物に水やりすぎてない?苗に異変が起きた時の対処法と枯らさないコツ

私の場合ですが、水やりをしてから三日以内に完全に乾かし、乾いてから三日後くらいに次の水やりをするというサイクルを理想としています。

さくら
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土が乾いたかどうかは、鉢の重さで判断しています!

秋は水を吸ってどんどん新しい葉を展開していく季節になりますが、夏のダメージを引きずってなかなか成長が見られない苗には、水やりの時に活力剤を混ぜて与えてあげるのも良いと思います。

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活力剤は根を元気にしてくれるので苗の成長に大きく効果をもたらしてくれます。

また、活力剤ではなく肥料をあげても良いと思いますが、肥料は葉の色を緑にしてしまうので、紅葉シーズンに入る秋に与えてしまうと思うような紅葉が見られないかもしれません。

肥料については後述しますが、個人的には活力剤で充分かなと思います。

気温が下がり始めると日光の強さも和らいでくるので、徐々に遮光ネットを外すようにしましょう。

外すタイミングは環境やお住まいの地域によって変わりますが、神奈川に住む私は毎年お彼岸前には遮光をやめています。

さくら
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だいたい最高気温が30℃を下回ってきたタイミングです

基本的に多肉植物にとって日光を浴びることはとても大切です。

特に秋の日光浴は紅葉にも影響してくるため、不必要な遮光は避けたいものです。

早まった遮光外しは葉焼けの原因になる事もありますが、徐々に様子を見ながら、直射日光に当てていく管理に切り替えていくようにしましょう。

▼日光の必要性についてはこちらの記事で詳しく解説しています
≫多肉植物に日光はいらない?日光の役割とその必要性

成長期に入った多肉植物たち。

この時期おすすめの多肉事「増やす」「植え替える」について解説します。

夏は葉挿しをしたり胴切りするなどの苗に大きく負担のかかるお世話は避けていたと思いますが、秋になったら多肉を増やす作業をどんどん開始していきましょう!

気温や湿度が落ち着くことで夏ほど蒸れる心配がなくなり、切った苗や葉から発根発芽しやすくなりメキメキと大きく成長していきます。

大きく成長してきた多肉植物の葉挿し

冬になると成長速度が落ちてしまうので、秋を感じる気候になったら早めに増やす作業を始めておくことをおすすめします。

また、成長期に入ると子株を出す苗が増えてきます。

そのまま親株と一緒に群生させても良いですが、増やしたい場合は株分けして別々に育てていくと良いと思います。

子株が3㎝くらいまで大きくなったら切り離してみましょう。

子株を出した多肉植物

夏にたくさん枯れてしまって落ち込んでいる方は今が増やすチャンスです!

増やしたい苗が見付かったら、ぜひ葉挿しや胴切りにチャレンジしてみましょう!

▼多肉植物の増やし方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています
≫初心者でも簡単にチャレンジできる!多肉植物の増やし方

夏はできるだけ苗にストレスを与えないように植え替えはNGとされていましたが、秋になると成長期に入り植え替えするにはとても適した季節となります。

夏にボロボロになった苗を仕立て直したり、大きく育てたい苗を植え替えるなど、根をいじる作業も秋なら安心して行うことができます。

ボロボロに枯れてしまった多肉植物

夏に葉が蒸れてボロボロになってしまった苗や、無残な見た目になってしまった寄せ植えなどは、見た目が美しくなるように植え替えをして仕立て直してあげましょう。

秋ならもりもり元気になってまた綺麗な姿に戻ってくれます。

中心から新しい葉を展開してきた多肉植物

植え替えによって新しい土に植えられた苗はどんどん栄養を吸収して元気に育っていきます。

さくら
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中心からムチムチと葉が展開してきて成長を感じることができますよ♪

大きくしたい苗や、何となく成長がストップしているような苗があったら、どんどん植え替えしてあげると良いと思います。

肥料分の入った土で植え替えた場合、紅葉時にうまく発色しない場合があります

絶好の多肉シーズンと言われる秋ですが、注意しておきたいことももちろんあります。

特に気を付けたい葉焼けと害虫について解説します。

秋口はまだまだ暑い日が多く、じりじりと焼けつくような太陽が降り注ぐことも多いですよね。

秋には遮光を外すことをおすすめしますが、いきなり遮光を外してしまうと夏の間ずっと遮光されていた苗は直射日光に慣れていないため一気に葉焼けしてしまう恐れがあります。

遮光を外すときは必ず徐々に行い、じりじりとした熱さを感じるような日があればしっかり遮光してあげましょう。

さくら
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夏の終わりから秋口にかけて葉焼けさせてしまうことが多い気がします

葉焼けした多肉植物

こちらは9月初旬に葉焼けした苗です。

9月の日光でもこれだけ葉焼けさせる威力があるので要注意です。

また、夏の終わりから太陽の角度が大きく変わり始め、今まで日陰だったところに直射日光が入り、思わぬ葉焼けを招くことが多くなってきます。

さくら
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日陰だった棚の奥にも日が入り始めていますよ!

秋は遮光をやめる時期でもありますが、油断せずにもう一度日光の当たり具合いを確認して、少しずつ様子を見ながら外すようにしてみましょう。

気温が落ち着いてくると増えだすのが害虫です。

夏に多く出てくるイメージですが、害虫は暑さが厳しい真夏は活動を抑え、暑さが和らいでくる頃から活発に動き出すため、実は夏よりも秋に害虫被害が増えることが多いんです。

特に多肉植物に多く見られる害虫被害は、ハダニとカイガラムシによる被害です。

ハダニ被害にあった葉
▲ハダニ被害の痕

寄生すると葉から栄養分を吸い取り次々と葉が萎んでいきます。

最悪の場合枯れてしまうこともあるので、寄生する前にしっかり予防しておくことが大切です。

これらの害虫は水を嫌うため、水やりのときに頭から水をかけると予防効果が期待できます。

多肉植物に水やりをしている

シャワーを使う場合、ミストなどの細かい水滴を軽く降り注ぐだけでも効果があります。

また、オルトランDXなど殺虫効果のある薬剤を定期的に土に混ぜておくことも大切です。

もし害虫被害に遭ってしまった場合は、ベニカスプレーが効果的です。

殺菌作用もあるため、一つ持っておくととても便利です。

多肉植物の紅葉がいよいよ秋から本格的に始まります!

実は早ければ8月の終わり辺りから徐々に紅葉は始まっていますが、目に見えて色鮮やかな姿に変身し始めるのは秋以降になります。

さくら
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真冬には最高にキレイな発色を見せてくれますよ♪

赤くキレイに紅葉した多肉植物

このようにキレイに紅葉するためにはいくつかの条件があります。

紅葉するための条件
  • 充分な日光を当てる
  • 寒暖差がある
  • 乾燥気味に育てる

この3つの条件がクリアできれば充分キレイに紅葉してくれます。

紅葉は苗にストレスがかかることで起こるといわれていますが、主に温度の変化、光の強さ、乾燥状態などから複合的にストレスを受けた場合に起こります。

さくら
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簡単に言うと、秋以降、日当たりの良い場所に置いて水やりを控えた苗がきれいに紅葉する!ということですね

そしてもう一つ、きれいに紅葉させるために大事なことは、肥料を与えないということです。

肥料を与えてしまうと、栄養分を受け取った苗はストレスが軽減し紅葉する条件を満たせなくなります。

たとえそれまできれいに紅葉していたとしても肥料を与えた途端に緑色に戻ってしまいます。

肥料には成長を促すというメリットがありますが、紅葉を楽しみたい場合は肥料を与えず、苗にストレスを与える環境を作ることがポイントになります。

すでに肥料を与えてある場合は肥料が切れるまで待ってみましょう。

紅葉期間は長いので、肥料の効果が切れれば徐々に紅葉し始めます。

▼紅葉についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています

ということで今回は、多肉植物の秋の育て方についてご紹介しました。

今回のポイント
  • 秋はたっぷりの水やりと日光が大切
  • 成長期に伴い、葉挿しや胴切りなどの増やす作業や植え替えがおすすめ
  • 日光の角度が変わるため葉焼けに注意する
  • 涼しくなると虫が活発になるため害虫被害に注意する
  • 紅葉が始まるため、「しっかり日光に当てる」「肥料を与えない」などの紅葉を意識した管理をする

夏の猛暑の中ではなかなか多肉のお世話ができず放置気味にしていた方もいると思いますが、暑さもおさまり、いよいよ多肉を楽しむ季節がやってきました。

苗を増やす作業や植え替えなど、かわいい多肉植物のお世話をとことん楽しんでいきましょう♪

さくら
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私の場合はまずボロボロになった苗の処置から始めます!

そして、園芸店やホームセンターではたくさんの多肉植物が並びますので、紅葉狩りならぬ多肉狩りも楽しんでみてください。

さらに、全国各地で多くの多肉植物のイベントも行われるので、近くで行われるイベントをネットやインスタで検索して参加してみるのも良いと思います。

▼多肉狩りをしたくなったらこちらの記事も参考にどうぞ♪
≫多肉植物はどこで買える?入手方法やおすすめショップをご紹介!

秋は多肉シーズン。

思い切り楽しみましょう♪






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