多肉植物を増やそう!初めてでもできる葉挿しの仕方を徹底解説

増やす
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多肉植物を増やす方法の一つとして「葉挿し」という方法があります。

葉挿しとは、葉っぱ一枚から芽を出し、一つの苗として育てていく方法です。

葉挿しの芽

このように葉の先端から芽が出てきます。

さくら
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とってもかわいい♪

しかも、1枚の葉から2つや3つの芽が出ることもあるので、葉の数以上に増やすことも可能なんです。

増やし方はとても簡単で、ざっくり言うと苗から葉を取って土に挿すだけです。

こんな簡単な方法でかわいい苗がたくさん増やせるならチャレンジしてみたいと思いますよね♪

そこで今回は、葉挿しの詳しいやり方やコツについて、初めてチャレンジする方に向けて詳しくご紹介していきたいと思います。

この記事で分かること
  • 葉挿しの仕方
  • 葉挿しのコツや注意点
  • 発芽後の管理方法

葉挿しをする苗選びから、芽が出た後の管理方法まで徹底解説していきます。

葉挿しのやり方は1つではないので人それぞれやり方が違いますし、どれが正解でどれが間違いということもありません。

今回は、これまでいくつも葉挿しで苗を増やしてきた私が普段行っている方法をご紹介していきます。

初心者さんにも分かるように徹底解説していきますので、「多肉植物を増やしてみたいな~」「葉挿ししてみたいけどどうやるの?」という方はぜひ参考にしてみてください。

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まず、葉挿しの基本についてざっくり知っておきましょう。

葉挿しとは、苗から葉を取って土に挿すだけの簡単な多肉植物の増やし方です。

葉の先端には成長点があり、茎から葉を取ることでその成長点から新芽が芽吹いてきます。

白牡丹の葉をたくさん挿した鉢

こちらは白牡丹を一つの鉢にたくさん挿しておいたものです。

葉の先端から小さな芽が誕生していますね。

これがおよそ8ヶ月後にはこうなりました。

大きく生長した白牡丹の葉挿し

1つの葉から2つ以上発芽するものも多く、モリモリに生長してきました。

いわゆる、「白牡丹丼」です。

このように葉挿しが成功しやすい品種もありますが、中には芽が出にくい品種もあります。

葉挿しの芽が出にくい品種

七福神 ブルーバード 乙女心 ラウイ カンテなど

しかし、絶対に芽が出ないということではないので、10枚に1枚でも出たらラッキーくらいの気持ちでやってみるのも良いと思います。

可愛い苗やお気に入りの苗があったら、もしもの時に備えて増やしておきたいと思いますよね。

そんな保険株を作る時にも葉挿しは有効的な手段になります。

難しいことはないので、増やしたいと思ったらとりあえずチャレンジしてみましょう!

葉挿しチャレンジが決まったら、まずは必要なものを用意しましょう。

自分が増やしたいと思う苗を選びます。

葉挿しに使う苗は、健康でなるべく紅葉していない、葉に充分な水分を蓄えたものを使います。

あまりにも水分がなくペラペラな状態では発芽発根の可能性が低くなるので、増やしたい苗が水切れしている場合は葉挿しをする数日前に水やりをしておくと良いです。

また、紅葉している葉は生長モードに入っていないため、その後の進歩が遅くなります。

なるべく、生長モードに入った緑色の苗を選ぶようにしましょう。

基本的に葉挿しに使用する土は何でも良いですが、生えてきた根が土を掴みやすいようになるべく目の細かいものを使います。

葉挿しに使う土

私は培養土と鹿沼土細粒を1:1の割合で使っています。

▲葉挿しの培養土は根張りを良くするフルボ酸配合「花ちゃん培養土」を愛用中
▲鹿沼土細粒は近くに売ってないのでネットで購入しています


よく分からない場合は、種まき・さし芽用の土を使うと良いと思います。

▲生えてきた根が絡みやすくスクスク育ちます


肥料分の入っている土を使うとその後の芽の生長が早くなりますが、小さいときから可愛く育てたい場合は肥料分の入っていない土を使うことをおすすめします。

さくら
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肥料が入っていると急成長するため、葉が長くなったり形が崩れやすくなります

葉を挿す容器は穴の開いた耐久性のある物を選びます。

食品トレーなどの容器に底穴を開けて使っても良いですが、耐久性がないため早く植え替える羽目になることがあります。

葉を挿してから芽がある程度大きくなるまで育てることを考えると、最初から鉢に挿しておく方が管理が楽になります。

葉っぱだけの鉢と大きく芽が生長した鉢
▲私は葉っぱだけの状態からこのくらい生長するまで植え替えしません(およそ10ヶ月)

また、葉の数が多かったり、葉が大きくて鉢に挿すのが難しい場合は育苗トレーなどを使うと便利です。

葉を挿した育苗トレー

一気にたくさんの葉を挿せるので便利ですが、複数の品種の葉を挿す場合はごちゃ混ぜにならないように注意しましょう。

何の葉を挿したか分かるように、必ずネームラベルを刺します。

挿すのを忘れてしまうと「名無し」として育てていかなければならなくなるので、飛ばされたりしないようにしっかりネームラベルを刺しておきましょう。

ネームラベルは100均やホームセンターなどで購入できます。

ちなみに、ペンやマジックで品種名を書いた場合しばらく経つと紫外線で消えてしまいますが、鉛筆で書くと消えにくいのでおすすめです。

葉挿しの手順を解説していきます!

  1. 苗を用意する
  2. 葉を取る
  3. 土に葉を挿す
  4. 直射日光の当たらない場所で管理する
  5. 少量の水やりをする

今回は、ダイソーで購入したメキシカンスノーボール2苗を使って葉挿しをしてみたいと思います。

葉挿しをするメキシカンスノーボール

葉を取る苗を用意します。

事前に、病気がないかなどチェックしておきましょう。

鉢から取り出した多肉植物

苗が鉢に植わったままでも葉は取れますが、鉢から取り出して株元の土を払った方がやりやすいです。

鉢から取り出した多肉植物

多肉植物の葉は螺旋状に生えているので必ず一番下に生えている葉があります。

苗を裏側から見て、必ず一番下になっている葉から取っていきしょう。

引っ張って取れた葉

葉を取る時は、左右にゆっくり揺らして、少し引っ張りながら丁寧に取ります。

さくら
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一気に強く引っ張ると途中で葉がちぎれることがあるので注意してね!

生長点のある葉

取った葉の付け根を確認し、生長点が確認できたら成功です。

途中で葉が切れてしまったり、葉の一部が茎に残ってしまうと失敗の可能性が高いです。

しかし生長点が葉に付いてきていれば成功するので、とりあえず捨てずにとっておくのもOKです。

ムチムチした厚みのある葉は、葉が途中で折れたりと失敗しやすいです。厚みのある葉で葉挿しをするときは、事前に水やりを控えるなどして少し水分を抜いておくと取りやすくなります。
※水分の抜きすぎには注意!

失敗して茎に葉の一部が残ってしまった場合は、その残った部分をキレイに取り除くようにします。

茎に残ってしまった葉の一部

次の葉を取る時に失敗の原因になります。

苗の大きさを確認

一枚きれいに取れればその後はだいたい成功しますが、あまり苗が小さくなり過ぎないように時々苗の大きさを確認しながら葉を取っていきます。

さくら
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なるべく大きめの苗で葉を取ると良いね♪

葉を取ったメキシカンスノーボール

今回はこのくらいの大きさで終了しました。

両方とも一周葉を取った感じですね。

もっと増やしたい場合はもう一周葉を取っても大丈夫そうです。

たくさん取れた葉

2苗で13枚取れました。

単純に考えると、全部から1個の芽が出れば13苗増えることになります。

土に挿したメキシカンスノーボールの葉

用意した鉢に、葉を縦、または横にして葉の根元を挿します。

深く挿さずに葉の根元だけを土に潜らせる

土に深く挿しすぎると芽が土から出てくるのに時間がかかり、土の中でヒョロヒョロと茎が伸びた状態になってしまうので注意してください。

また、挿すのが浅すぎても葉が倒れてしまったり飛んでいったりしてしまうので、葉を固定できる程度の深さまで挿すようにしましょう。

鉢に6本挿したメキシカンスノーボールの葉

また、今後芽が大きく生長することを考えて、葉を並べる際に少し葉と葉の間隔を空けて挿します。

さくら
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葉を挿したら忘れずにネームラベルを刺しておきましょう!

葉が小さくて挿せない場合

葉が小さくてうまく土に挿せない場合は、土の上にパラパラとばら撒くだけでOKです。
ばら撒いたら、少し上から土を被せると出てきた根が土に潜りやすくなります。

土の上にばら撒いた小さい葉

葉を取った苗の方は、鉢に戻して通常の管理をしていきます。

葉を挿したら直射日光を避けた場所に置いて管理しましょう。

まだ根が出ていないので、直射日光に当ててしまうと葉の水分が奪われていくだけになってしまいます。

日陰で管理している葉挿しの鉢

私は芽が出るまでは棚奥の日陰に置いています。

ご自宅の、風通しが良く直射日光を避けられる場所を見付けて管理していきましょう。

水やりをしている葉挿しの入った鉢

まだ根はありませんが、湿度を感じると根が出やすくなるため、土を湿らす程度の水を与えます。

何日も乾かない程の水やりをすると葉が腐ってしまうことがあるので、一日程度で乾くような少量の水を与えていきます。

さくら
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乾いたら湿らす、また乾いたら湿らす・・・この繰り返しです!

もし腐った葉が出てきたらすぐに取り除くようにしましょう。

品種や季節にもよりますが、だいたい2週間程度で根や芽が出てきます。

それまでは葉を動かさずにそのまま置いておくだけでOKです。

発根して芽が出てきたら、水やりや置き場所を変えていきます。

さくら
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徐々に大人の苗と同じ管理に近付けていこう!

いよいよ根や芽が出てきたら水の量を増やしていきます。

根が出た葉
▲土に挿さないと赤い根が出てきます

増やすといっても、まだ根が少ししか出ていないので鉢全体が濡れるほどの水やりは必要ありません。

根が濡れる程度の量を頻回であげていきましょう。

根に行きわたる程度の水を与えた多肉植物
発根してるか分からない場合は?

根が出ているか分からない場合は、挿した葉を指で少し動かしてみましょう。抵抗を感じれば根が生えて土を掴んでいることになります。

あまりにも水やりの間隔が空きすぎるとせっかく出てきた根が枯れてしまうため、土が乾いているのを確認したら根に届く程度の水やりを繰り返していきましょう。

芽が1~2センチ程度まで大きくなってきたら、徐々に日光に当てていきます。

季節によってはいきなり直射日光に当てると葉焼けしたり苗が弱ってしまうことがあるため、日光の強さや日に当てる時間の長さを調節しながら少しずつ慣らしていくのがコツです。

さくら
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夏は直射日光に当てず、明るめの場所や遮光した場所で管理しましょう

日光の慣らし方の例
  • 日陰から遮光した場所に移動させる
  • 朝だけ直射日光に当てる
  • 日の当たらない一番下の棚から徐々に日の当たる上の段に移動させていく

直射日光に慣らす期間は、私の場合はだいたい1週間くらいかけています。

焦らずに少しずつ直射日光に慣らしていきましょう。

さくら
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直射日光に慣れたら大人の苗と同じ管理で大丈夫です♪

ということで今回は、葉挿しの仕方についてご紹介しました。

葉挿しの仕方おさらい
  1. 増やしたい苗を用意する
  2. 葉を丁寧に取る
  3. 土に葉の根元を挿す
  4. 直射日光を避けて管理する
  5. 少量の水やりを繰り返す
  6. 発芽したら徐々に水やりを増やし直射日光に慣らしていく

「葉挿しって難しそう」と思われていた方もいるかもしれませんが、ご紹介した通り特に難しいことはなく、葉を取って土に挿すだけです。

水のやり方や置き場所なども解説しましたが、これはあくまでも私のやり方であり、根が出るまで水やりしない方や、最初から直射日光に当てる方もいらっしゃいます。

さくら
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もっと言うと、土に挿さなくても根や芽は出ます

しかし、今回ご紹介した方法なら失敗が少なく増やすことが可能です。

初めてチャレンジする方はぜひ参考にしてみて下さい。

そして、慣れてきたら徐々に自分のやり方を見付けて、ご自宅の環境に合った方法にシフトチェンジしていきましょう。

葉挿しはとても楽しいです。

あまり難しく考えず、増やしてみたいなと思ったらとりあえずチャレンジしてみて下さい♪





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