多肉初心者さんと話をする中で、「多肉植物に日光はいらないでしょ?」と言われることが意外と多いです。
花には日光が必要だと誰もが答えると思いますが、その個体の多くが葉っぱである多肉植物には日光が必要ないとのイメージがあるのでしょうか。
しかし結論を言うと、多肉植物は屋外で育ててたくさんの日光を当てる必要があります。
庭に日の当たる場所が少なかったり、室内のインテリアとして多肉植物を育てたいという方も多いと思いますが、多肉植物は置き場所によってその後の育ち方が大きく変わっていきます。
日光に当たらないと弱々しい姿になっちゃいます…
せっかく元気で可愛い多肉植物を買ったのならそれを維持していきたいですよね。
そこで今回は、多肉植物にとっての日光の必要性やその役割、必要な日照時間や日光に当てるためのアイディアなどについて、私の体験を交えながらご紹介していきます。
我が家の庭はそれほど日当たりが良いわけではありませんが、多肉植物に少しでも長く日光を当てるために様々な工夫をし、何とか可愛らしい姿をキープしています。
日光に当てる大切さを理解し、たくさん日光浴させることで多肉植物を元気に美しく育てていきましょう!
日光の役割と多肉植物に日光が必要な理由
多肉植物の日光の必要性については、その生息地にヒントがあります。
多肉植物は日本原産の種類もありますが、多くは南米やメキシコ、南アフリカなどの乾燥した地域の岩場などに自生しています。
そして、たくさんの日光が当たる場所に生息しています。
つまり、多肉植物には日光が必要だということ!
日光は、多肉植物の育成にとても良い影響をもたらしています。
我が家では、一つだけ室内に多肉植物(ハオルチア)を置いています。
ハオルチアはそれほど日光に当てなくても大丈夫だと言われているので、観葉植物と一緒に窓辺に飾っていましたが、やはり日光不足だったようでこんな姿になってしまいました。
ひょろひょろと茎が伸び、軟弱な姿になっています。
このように、日光不足になると健康的な成長や美しい姿を維持することができなくなります。
多肉植物には日光を浴びることができる適切な環境を用意してあげることがとても重要になってきます。
一日の日照時間は6時間程度が理想
多肉植物に必要な日照時間は、種類にもよりますが一般的には6時間程度の日照が理想的だとされています。
朝日から日が沈むまで日光を浴びることができたら最高ですが、住宅事情などもありなかなかそのような環境を用意することは難しいと思います。
そして、季節によって太陽の高さも変わります。
そのため、夏は日当たりが良いのに冬は隣の家の陰になり数時間しか日が当たらないなど、多くの場合が一年中日照時間が同じということはありません。
季節によっては日照時間が激減する場合があるよね。。。
我が家の場合、冬は3時間程度の日照時間しかありません。
しかし、直射日光ではなくてもある程度の明るさはあるので徒長したり苗が弱ったりすることはありません。
なので、直射日光ではなくても「明るい場所」に置いてあげることは大いに意味があるのではないかと思っています。
但し、あくまでもこの日照時間は我が家の冬限定の場合。
これが1年中3時間となると苗に徒長などの変化が起こるかもしれません。
多肉植物は日光不足になると茎が伸びたり葉を広げるなどのサインを出してくるので、その変化を見逃さないようによく観察して、できるだけ多く日光に当てるようにしましょう。
▼葉焼けについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています
≫焦げても復活できる!多肉植物の葉焼け被害と対処法
日照時間が足りないなら日光に当てる工夫を!
多肉植物を育てる環境によっては、充分な日照時間を確保できないことはよくあることですが、できれば1時間でも多くの日光を与えてあげたいと思いますよね。
そこで、日照時間を増やすために私が工夫していることをご紹介したいと思います。
ひな壇の棚に置く
多肉植物の数が増えてくると、庭やベランダに大き目の棚を設置することになると思いますが、奥行きのある棚に多肉植物を並べた時、どうしても奥の方に置いてある苗には日光が届きづらくなってしまいます。
しかし、棚をひな壇のものにすれば奥まで日光が届くようになります。
我が家で使っている棚は楽天で購入したガーデンラックですが、多肉棚といえば多くのタニラーさんが愛用されているIKEAのレールベリ-シェルフユニットが有名です。
移動できるワゴンに置く
太陽は常に移動しています。
一日中同じ場所に置いていても常に日光が当たればいいですが、少しの時間しか当たらないという場合は、太陽の動きに合わせて多肉植物を移動させるのも一つの手です。
固定された棚に置いてしまうと移動が難しいですが、キャスターのついたワゴンなら楽に移動できます。
季節によって移動のタイミングは変わりますが、私は今現在は日向と日蔭が入れ替わる正午のタイミングで移動するようにしています。
こちらのワゴンはキッチンワゴンとして販売されているようですが、多くのタニラーさんが多肉ワゴンとして愛用されています。
180度まで角度調節ができ、カゴの取り外しも可能なのでとても便利です。
鉢をローテーションで回す
どうしても一日中日光の当たらない場所ができてしまう場合は、同じ苗がずっと日陰にならないように工夫する必要があります。
そのような場所では、私はローテーションで苗を移動するようにしています。
一週間以上は同じ場所にいないようにトレーごと移動させています!
数日程度日陰にいたとしても大丈夫ですが、一週間以上日陰にいると徒長し始め茎が伸びる可能性があります。
ローテーションさせるのは少し面倒ですが、徒長すると元には戻らないので、できるだけ日光に当たるように数日ごとにローテーションで苗を移動させてあげるのをおすすめします。
季節によって配置換えをする
太陽の高さは季節によって変わります。
夏…太陽が高く棚の奥まで日光が当たらない
冬…太陽が低く棚の奥まで日光が当たる
太陽の高さが変わることで日光の当たる場所も変わるため、季節が移り替わるタイミングで多肉植物の置き場所を見直すようにしています。
今まで日向だった場所が日陰になった場合は、そこには養生している苗や葉挿しを置く場所に、逆に日陰だった場所が日向になった場合は、元気で日光をたくさん浴びせたい苗を移動させてきます。
でも、夏は直射日光を避けることを忘れずに!
夏は直射日光によって葉が焼けてしまうことがあるので、夏前のGW辺りに日の当たる場所をチェックして、直射日光を避けるように対策しておくことをおすすめします。
日陰に強い多肉植物
多肉植物にとって日光を浴びることがとても大切だとご紹介してきましたが、中には日陰に強い多肉植物もあります。
日向の置き場所を用意できなかったり、室内で育ててみたいという方にはおすすめの品種になりますのでぜひ参考にしてみて下さい。
グリーンネックレス
葉が丸く、豆のような形をしているのがとても可愛らしいグリーンネックレス。
我が家でも育てていますが、直射日光に当てると葉焼けを起こして茶色に変色してしまうため、直射日光を避けた明るい場所で管理しています。
夏はもう少し暗めの日陰に置いていますが、日光に当てるよりも生き生きとして綺麗なグリーンを保っています。
ただし、我が家の場合ですが室内ではうまく育てることができませんでした。
風などの必要な要素が足りていなかったのかもしれません。
また、暗すぎると葉と葉の間が間延びしてきれいに育たないので、適度な明るさのある場所で育てるようにしましょう。
ハオルチア
多肉植物の中でもハオルチアという種類に属するものは耐陰性があるため日陰でも育ちます。
むしろ直射日光に当てると弱ってしまうため、直射日光の当たらない明るい日陰に置くようにします。
我が家にはハオルチアの一種「十二の巻」がいますが、日が当たると途端に茶色に変色してしまうため、日の当たらない明るいところで管理しています。
こちらは、日向に置いて少し茶色くなってしまった十二の巻。
今は直射日光の当たらないところに避難させています。
しかし、先程ご紹介した室内管理のハオルチアが徒長したように、暗すぎると茎を伸ばして徒長するため、ある程度の明るさは確保するようにしましょう。
まとめ
ということで、今回は日光の必要性やその役割、また日光を当てる工夫などについてご紹介しました。
私がまだ多肉植物にハマる前は、可愛い苗を買ってきては室内に置いてインテリアとして楽しんでいました。
しかし、可愛かった姿がみるみる変化していき、しまいには枯れてしまうのがオチでした。
その頃は多肉植物に日光が大事だということを知らなかったため、なぜ私はいつも多肉植物を枯らしてしまうのか不思議でなりませんでした。
今は日光の大切さを理解し、育てている苗たちがきれいに育っているのを見て、あらためて日光の大切さを実感しています。
多肉植物を手に入れたら、ぜひたくさんの日光に当てて育ててみて下さい。
▼購入直後や植え替え直後は日光の当て方に注意が必要!こちらの記事を参考にしてみて下さい
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